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理事長・学長からのメッセージ

和歌山信愛女子短期大学 学長 Sr. 森田 登志子 和歌山信愛女子短期大学 学長 Sr. 森田 登志子
和歌山信愛女子短期大学 学長
Sr. 森田 登志子

一人ひとりに寄り添った指導で時代に即した専門性を磨き「心」を育む豊かな2年間を。

私たちが何より大切にしているのは「心の教育」です。同じ言葉を使い、同じことをしても、そこに心がなければいくら立派なことを言っても伝わりません。学生たちは、小さな子の成長をサポートしたりご病気の方に対しての食事を作るなど、卒業後は様々な道に進みます。その中でやはり大事なのは心。学名が示す「信じる」「愛する」心を育んでもらうため、教員一人ひとりが、名前はもちろんのこと、個々の性格を知るほどに学生に寄り添った細やかな指導を心がけています。その原点は設立の母体「ショファイユの幼きイエスズ修道会」の設立者レーヌ・アンティエが教育に携わる者に対して出した「一つの心、一つの魂」というモットーから。「一つの心」というのは、みなさんと一緒に協調して社会性を保ち、心して和を保ちなさいという「一致」。そして「一つの魂」は他の人にはない独自性をしっかりと伸ばしていきなさいという「唯一」、そしてそれを「一途」に貫くという教育です。

春は桜に秋は紅葉、若葉の季節も冬の日も年中美しい自然に囲まれ、短期大学性として1年次生の頃はあどけなさの残る子たちも2年次生になる頃には座り方、立ち姿から美しくなっていきます。これらは2年間先輩や教員と接する中で自然に身に付ける所作。そのように脈々と繋がる信愛のカラーが確かに存在しています。本学はカトリックのミッションスクールです。カトリックというのは「普遍的」という意味。どこまでも、だれにでも信愛の心を伝えていくことをミッションとしています。この学校で専門教育を受けたというプライドと清楚な気持ちを持って、卒業式にはキャップとガウンをまとい、2年間の集大成を飾ります。

時を経ても私たちが教えることは基本的には変わりません。かつて卒業を待ってお嫁に行くという時代もありましたが、時代とともに求められる女性像も変わってきました。今は男性も女性も対等という時代。とはいえ、どちらが上という風に捉えるのではなく、お互いにその良さを認め、気持ちの底で謙虚さと感謝の気持ちを持ち併せる女性であってほしいと思っています。 聖書に「水瓶に水を満杯まで入れると、その水がぶどう酒(ワイン)に変わる」という話があります。工夫と努力をコツコツ積み重ねると、ある時、劇的に質が変わり、新しい自分が生まれる、人はそのような可能性に開かれているという意味が込められています。信愛の学生は、毎日少しずつ努力と工夫という水を注ぎ、学生自身が持つ能力を開花させています。学生一人ひとりがしなやかで強く、優しい女性に成長し、社会に貢献されることを願っています。